「人権とは何か?」を考え始めたのは35歳を過ぎた頃でした。
教えることをしない社会。
僕個人の簡単な解釈ですと「誰からも支配されず、誰にも服従しない、尊厳を持った個人の権利」ということになります。
解釈はケースによって様々な表現になりますが「一個人の存在の尊重」という意味合いは同じだと思います。
この様な解釈を持っていないと「国民主権」が理解できません。
我々国民は国家に支配されるのでは無く、能動的に国家を創り上げていく存在なんだということです。
国民が主役であり、国民の声を国家運営に反映させるのが代議士と呼ばれる政治家の仕事です。
この「間接民主制」と呼ばれるものが日本の民主主義です。
「人権」に対する理解を持っていないと仕組みを活用できず、力を持った人達に支配されてしまいます。
見えない構造によって強要される服従。
気が付かない搾取。
闘う術(すべ)を知らない人々。
それが日本人です。
外国では政権交代が頻繁に起きるのに、日本は戦後76年のほとんどの期間を同じ政党が支配しています。
これは国家の安定を意味するのでは無く、盲目と無知、思考する牙を抜かれたあわれな民族の成れの果てす。
どうでしょう?
「教育」と「メディア」を権力者と資本家に握られたこの社会は。
意図的に誘導される思想。
それらが織りなす「常識」。
欺瞞(ぎまん)に満ちた社会の中で煽(あお)られる幻想を看破したければ「心の声」に従うことです。