弱者の盾

僕の好きなミュージシャンはある歌の中で【タブーだらけの自由の中で葬(ほうむ)られてゆく、孤立した叫び声】と歌っています。

この曲は1990年代前半に作られたもので、時はバブル真っ盛り。空前の好景気に沸き、誰もが日本社会は「豊か」であると信じていた時代です。
しかし彼には見えたのです。生活が困窮する中で、助けを求める声がかき消されるのを。
そして【自浄できぬシステムに、真実はねじ曲げられ幻想だけ煽られてく】と。
権力を持った「欲望」が現代社会を構築しています。目当ては「お金」です。際限のない「お金」への渇望が、社会システムでさえ変えてしまいます。
もはやこの「欲望」に自らブレーキをかける「自我」など存在しません。あとに残るのは、「荒廃」「絶望」「破滅」だけです。

権力を持った「欲望」は僕たちにメディアを利用し、こう叫びます。
「日本社会は豊かなんだよ」と。

現実はこうです。日本の相対的貧困率は約16%。日本人の6人に1人が月収約10.4万円以下の水準。OECD加盟諸国中の相対的貧困率は4位。OECD加盟諸国中の貧富の格差は2位。労働者全体における非正規労働者数は約4割。生活保護人員数約216万人。年間の自殺者数は3万人弱で推移。

【銀行と土地ブローカーに生涯を捧げるような悪夢のようなこの国】の、ねじ曲げられた幻想(豊かさ)がメディアを満たし、【非武装の地を争うことなく追われる者(生活困窮者)】が周知のとおり存在しています。

しかし彼は歌詞の中で「希望」を与えてくれました。
【鐘が鳴ってる欲望の地で誇りと理想に生きる者に】
【鐘がなってる詩人のように傷ついた心いたわる者に】」
【輝いてる清く強く】

聖者と聖女の存在を示唆します。

「共感の心」を持ち、人々を導ける力を持った人達。
「反貧困ネットワーク」の人たちがそうじゃないのでしょうか?
「聖者と聖女」とは行かないまでも、狂った社会に対して怒り・悲しみの感情を持ち、弱者の「盾」になれる「強い信念の持ち主」。

「反貧困ネットワーク」って人数は少ないけど、みなさんその辺の「エッジ」は効いてますよ。



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